ITパスポート過去問 令和1年度(2019年)問3
IoTの事例として,最も適切なものはどれか。
選択肢
- ア:オークション会場と会員のPCをインターネットで接続することによって,会員の自宅からでもオークションに参加できる。
- イ:社内のサーバ上にあるグループウェアを外部のデータセンタのサーバに移すことによって,社員はインターネット経由でいつでもどこでも利用できる。
- ウ:飲み薬の容器にセンサを埋め込むことによって,薬局がインターネット経由で服用履歴を管理し,服薬指導に役立てることができる。
- エ:予備校が授業映像をWebサイトで配信することによって,受講者はスマートフォンやPCを用いて,いつでもどこでも授業を受けることができる。
- ア
- イ
- ウ
- エ
正解と解き方・学習ポイント(AI解説)
IoTは、家電や車、容器などの物理的なモノにセンサなどを組み込み、インターネット経由でデータを収集、共有、活用する仕組みです。選択肢の中で、薬の容器というモノにセンサを埋め込み、服用履歴をインターネット経由で管理する「ウ」がIoTの事例として最も適切です。
Point
この問題は、IoTが「モノにセンサなどを組み込み、インターネット経由でデータを収集して活用する仕組み」であることを理解しているかを確認します。PCやスマートフォンでWebサービスを使うだけの例や、サーバ設置場所を変えるだけの例(クラウド利用など)と区別できることが目的です。
解くために必要な知識
この問題を解くには、IoT(Internet of Things)の概念を理解している必要があります。
用語の整理
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| IoT(Internet of Things) | センサや通信機能を持つモノをインターネットに接続し、モノの状態データを収集して活用する仕組みです。 |
| センサ | 温度、位置、開閉、加速度など、モノの状態を測定してデータにする装置です。 |
IoTの典型的な要素
-
モノ(例: 容器、機器、設備)
-
センサ(例: 開閉検知、重量検知)
-
ネットワーク(例: インターネット経由で送信)
-
データの活用(例: 管理、分析、通知)
他の選択肢に出てくる用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| グループウェア | 組織内の共同作業(スケジュール共有、掲示板など)を支援するソフトウェアです。 |
| データセンタ | サーバやネットワーク機器を設置し、運用や管理を行うための施設です。 |
| Webサイト(Web配信) | ブラウザなどから閲覧できる形で情報やコンテンツを提供、配信する仕組みです。 |
問題の解法手順
各選択肢の整理
判断の観点
IoTかどうかは、次の2点で整理すると判断しやすいです。
-
従来はインターネットに接続されていなかったモノが対象か
-
センサなどでデータを取得し、インターネット経由で管理や活用をしているか
選択肢ごとの比較
| 選択肢 | 主に扱っているもの | IoTか | 理由 |
|---|---|---|---|
| ア | PC | × | PCは従来からインターネットに接続して使う機器であり、モノのデータ収集という要素がないです。 |
| イ | サーバ、グループウェア | × | サーバの設置場所を社内からデータセンタへ移し、インターネット経由で利用している例であり、クラウド活用に近い内容です。 |
| ウ | 飲み薬の容器(センサ付き) | ○ | 容器にセンサを組み込み、服用履歴というデータをインターネット経由で管理し活用しています。 |
| エ | スマートフォン、PC(動画視聴) | × | 授業映像の配信と視聴の例であり、モノのデータ収集という要素がないです。 |
選択肢ごとの解説
- ア:不正解
会員がPCを操作してインターネット経由でオークションに参加する例です。これは従来からあるインターネットサービスの利用であり、物理的なモノがデータを取得して通信する仕組みではないため、IoTの事例としては適切ではありません。
- イ:不正解
グループウェアを外部のデータセンタのサーバに移し、インターネット経由で利用できるようにする例です。これはシステムの提供形態や設置場所(クラウド利用など)に関する内容であり、モノのセンサデータを収集して活用するIoTではありません。
- ウ:正解
飲み薬の容器にセンサを埋め込み、インターネット経由で服用履歴を管理し、服薬指導に活用する例です。従来はネット接続されていなかったモノにセンサを組み込み、データを収集して活用しているため、IoTの事例として適切です。
- エ:不正解
授業映像をWebサイトで配信し、受講者がスマートフォンやPCで受講する例です。オンライン学習や動画配信の例であり、モノにセンサを組み込んでデータを収集する要素がないため、IoTの事例とはいえません。
まとめ
IoTは、家電や車、容器などの物理的なモノにセンサなどを組み込み、インターネット経由でデータを収集、共有、活用する仕組みです。選択肢の中で、薬の容器というモノにセンサを埋め込み、服用履歴をインターネット経由で管理する「ウ」がIoTの事例として最も適切です。
ストラテジ系 > 経営戦略 > ビジネスインダストリ
会員がPCを操作してインターネット経由でオークションに参加する例です。これは従来からあるインターネットサービスの利用であり、物理的なモノがデータを取得して通信する仕組みではないため、IoTの事例としては適切ではありません。
グループウェアを外部のデータセンタのサーバに移し、インターネット経由で利用できるようにする例です。これはシステムの提供形態や設置場所(クラウド利用など)に関する内容であり、モノのセンサデータを収集して活用するIoTではありません。
飲み薬の容器にセンサを埋め込み、インターネット経由で服用履歴を管理し、服薬指導に活用する例です。従来はネット接続されていなかったモノにセンサを組み込み、データを収集して活用しているため、IoTの事例として適切です。
授業映像をWebサイトで配信し、受講者がスマートフォンやPCで受講する例です。オンライン学習や動画配信の例であり、モノにセンサを組み込んでデータを収集する要素がないため、IoTの事例とはいえません。