ITパスポート試験過去問 平成31年度(2019年)問57
DNSの機能に関する記述のうち,適切なものはどれか。
選択肢
- ア:IPアドレスとMACアドレスを対応付ける。
- イ:IPアドレスとドメイン名を対応付ける。
- ウ:IPアドレスを利用してパケット転送の経路を選択する。
- エ:アナログ信号とディジタル信号を相互に変換する。
- ア
- イ
- ウ
- エ
正解と解き方・学習ポイント(AI解説)
DNSは、ドメイン名とIPアドレスを対応付けて管理し、ドメイン名からIPアドレスを調べる名前解決を行う仕組みです。したがって、適切なのは「イ: IPアドレスとドメイン名を対応付ける。」です。
Point
この問題は、DNSの基本機能である名前解決を理解しているかを確認するものです。あわせて、ARP(IPアドレスとMACアドレスの対応付け)、ルーティング(経路選択)、モデム(信号変換)とDNSの役割を区別できるかが問われています。
解くために必要な知識
この問題を解くには、DNSによる名前解決と、ARP・ルーティング・モデムの役割の理解が必要です。
用語の整理
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| DNS | Domain Name System。ドメイン名とIPアドレスを対応付け、名前解決を行う仕組みです。 |
| 名前解決 | ドメイン名からIPアドレスを調べることです。必要に応じて、IPアドレスからドメイン名を調べる逆引きも行います。 |
| IPアドレス | ネットワーク上の機器を識別するための番号です。 |
| ドメイン名 | 人が扱いやすい名前です(例: example.com)。通信ではIPアドレスが必要なため、DNSで変換して利用します。 |
他の選択肢に出てくる用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| MACアドレス | LANで用いる機器固有の識別子です。 |
| ARP | IPアドレスに対応するMACアドレスを問い合わせて得る仕組みです。 |
| ルーティング | ルータが宛先IPアドレスなどを基に、パケットの転送先経路を選ぶことです。 |
| パケット | ネットワークで分割して送受信するデータの単位です。 |
| モデム | アナログ信号とディジタル信号を相互に変換する装置です。 |
問題の解法手順
各選択肢の整理
技術と役割を対応付けて判断する
| 選択肢 | 内容 | 該当する技術 | 正誤 |
|---|---|---|---|
| ア | IPアドレスとMACアドレスを対応付ける | ARP | ✕ |
| イ | IPアドレスとドメイン名を対応付ける | DNS | ○ |
| ウ | IPアドレスを利用してパケット転送の経路を選択する | ルーティング(ルータ) | ✕ |
| エ | アナログ信号とディジタル信号を相互に変換する | モデム | ✕ |
選択肢ごとの解説
- ア:不正解
IPアドレスとMACアドレスの対応付けはARPの役割です。DNSの役割ではありません。
- イ:正解
ドメイン名とIPアドレスを対応付けるのがDNSの役割です。ドメイン名からIPアドレスを調べる処理は名前解決と呼ばれます。
- ウ:不正解
IPアドレスを用いてパケット転送の経路を選択するのは、ルータのルーティング機能です。DNSは通信前に宛先のIPアドレスを調べる仕組みであり、経路選択は行いません。
- エ:不正解
アナログ信号とディジタル信号の相互変換はモデムの機能です。DNSは信号変換ではなく、ドメイン名とIPアドレスの対応付けを行います。
まとめ
DNSは、ドメイン名とIPアドレスを対応付けて管理し、ドメイン名からIPアドレスを調べる名前解決を行う仕組みです。したがって、適切なのは「イ: IPアドレスとドメイン名を対応付ける。」です。
理解すべき用語
- アナログ信号
電圧や電流などが連続的に変化して情報を表す信号です。
- デジタル信号
情報を0と1などの離散値で表す信号です。
- MACアドレス
MACアドレス(Media Access Control Address)は、ネットワークに接続する機器を識別するための番号です。
- ドメイン名
ドメイン名は、IPアドレスを人が扱いやすい文字列で表す識別名です。
- IPアドレス
IPアドレス(Internet Protocol Address)は、ネットワークに接続された機器を識別するための番号です。
- DNS
Domain Name Systemの略で、Webサイト名などのドメイン名を、通信に必要なIPアドレスへ変換する仕組みです。
- パケット
ネットワーク通信でデータを分割した送受信単位です。
テクノロジ系 > 技術要素 > ネットワーク
IPアドレスとMACアドレスの対応付けはARPの役割です。DNSの役割ではありません。
ドメイン名とIPアドレスを対応付けるのがDNSの役割です。ドメイン名からIPアドレスを調べる処理は名前解決と呼ばれます。
IPアドレスを用いてパケット転送の経路を選択するのは、ルータのルーティング機能です。DNSは通信前に宛先のIPアドレスを調べる仕組みであり、経路選択は行いません。
アナログ信号とディジタル信号の相互変換はモデムの機能です。DNSは信号変換ではなく、ドメイン名とIPアドレスの対応付けを行います。