ITパスポート過去問 令和2年度(2020年)問5
製造業における標準化の事例として,最も適切なものはどれか。
選択肢
- ア:作業負荷の均衡を図り,かつ,前工程から引き取る部品の種類と量を平準化した。
- イ:生産活動を合理化するために,製造に必要な部品や手順を統一した。
- ウ:生産管理プログラムの実行速度を向上させるために,最適なアルゴリズムを選択した。
- エ:製品の種類の削減や作業内容の見直しを通じて,生産計画,生産工程,作業方法を簡素化した。
- ア
- イ
- ウ
- エ
正解と解き方・学習ポイント(AI解説)
製造業における標準化とは、部品の仕様や作業手順などを統一し、共通のルールとして決めることです。標準化を行うと、品質のばらつきを抑えやすくなり、教育や作業の引継ぎもしやすくなるため、生産活動の合理化につながります。設問では、部品や手順を統一している内容が標準化の事例に当たります。
Point
この問題は、製造業における標準化が部品や手順などを統一してばらつきを減らす取組であることを理解しているかを問うています。平準化や簡素化など、似た言葉が示す取組との違いを区別できることがねらいです。
解くために必要な知識
この問題を解くには、製造業で使われる改善・合理化の用語の違いを理解している必要があります。
用語の整理
| 用語 | 意味 | 何を対象にするかの例 |
|---|---|---|
| 標準化 | 部品・手順・規格などを統一し、ばらつきを減らすこと | 使用部品、作業手順、作業条件、図面や規格 |
| 平準化 | 生産量や作業負荷などの偏りを小さくし、ならすこと | 日別の生産量、工程ごとの負荷、部品引取り量 |
他の選択肢に出てくる用語
| 用語 | 意味 | 何を対象にするかの例 |
|---|---|---|
| 最適化 | 複数の方法から目的に合うものを選び、結果を良くすること | アルゴリズム、手順、設備条件の選択 |
| 簡素化 | 種類や工程や手順を減らし、作業や仕組みを単純にすること | 製品種類、工程数、帳票や手続き |
問題の解法手順
各選択肢の整理
| 選択肢 | 内容の要点 | 該当する手法 | 正誤 |
|---|---|---|---|
| ア | 作業負荷の均衡、引き取る部品の種類と量を平準化 | 平準化 | ✕ |
| イ | 製造に必要な部品や手順を統一 | 標準化 | ◯ |
| ウ | 最適なアルゴリズムを選択 | 最適化 | ✕ |
| エ | 種類削減や見直しで工程や方法を簡素化 | 簡素化 | ✕ |
選択肢ごとの解説
- ア:不正解
作業負荷の均衡や、前工程から引き取る部品の種類・量をならす内容です。これは変動を小さくする平準化であり、部品や手順を統一する標準化とは異なります。
- イ:正解
製造に必要な部品や手順を統一すると述べています。標準(共通ルール)を決めてばらつきを減らす標準化の説明に一致するため、最も適切です。
- ウ:不正解
生産管理プログラムの実行速度向上のためにアルゴリズムを選択する内容です。ソフトウェアの性能改善の話であり、製造現場の標準化の事例ではありません。
- エ:不正解
製品の種類削減や作業内容の見直しによって、生産計画や工程、作業方法を単純にする内容です。これは簡素化に当たり、標準を決めて統一する標準化とは異なります。
まとめ
製造業における標準化とは、部品の仕様や作業手順などを統一し、共通のルールとして決めることです。標準化を行うと、品質のばらつきを抑えやすくなり、教育や作業の引継ぎもしやすくなるため、生産活動の合理化につながります。設問では、部品や手順を統一している内容が標準化の事例に当たります。
ストラテジ系 > 経営戦略 > ビジネスインダストリ
作業負荷の均衡や、前工程から引き取る部品の種類・量をならす内容です。これは変動を小さくする平準化であり、部品や手順を統一する標準化とは異なります。
製造に必要な部品や手順を統一すると述べています。標準(共通ルール)を決めてばらつきを減らす標準化の説明に一致するため、最も適切です。
生産管理プログラムの実行速度向上のためにアルゴリズムを選択する内容です。ソフトウェアの性能改善の話であり、製造現場の標準化の事例ではありません。
製品の種類削減や作業内容の見直しによって、生産計画や工程、作業方法を単純にする内容です。これは簡素化に当たり、標準を決めて統一する標準化とは異なります。