ITパスポート過去問 令和1年度(2019年)問5
材料調達から商品販売までの流れを一括管理して,供給の最適化を目指すシステムはどれか。
選択肢
- ア:ASP
- イ:CRM
- ウ:ERP
- エ:SCM
- ア
- イ
- ウ
- エ
正解と解き方・学習ポイント(AI解説)
材料調達から製造、流通、販売までの一連の流れを一括で管理し、在庫や納期などを調整して供給を最適化するのはSCMです。SCMはサプライチェーン全体を対象に、需要と供給のバランスを整えることを目的とします。
Point
この問題は、材料調達から商品販売までを一つの流れとして捉え、全体を一括管理して供給を最適化する仕組みがSCMであることを理解しているかを確認しています。
解くために必要な知識
この問題を解くには、SCM・ERP・CRM・ASPの用語の違いの理解が必要です。
用語の整理
各用語が対象とする範囲
| 用語 | 主な対象 | 目的(試験での扱い) |
|---|---|---|
| SCM(Supply Chain Management) | 材料調達から生産、在庫、物流、販売まで(企業間を含むことがある) | 供給の流れ全体を一括管理し、全体最適を目指します。 |
| ERP(Enterprise Resource Planning) | 会計、人事、生産、販売など(主に企業内) | 経営資源を統合データで計画・管理します。 |
| CRM(Customer Relationship Management) | 顧客情報、購買履歴、問い合わせ履歴など | 顧客対応や販売促進、顧客満足の向上を図ります。 |
| ASP(Application Service Provider) | アプリケーションの提供形態 | 何を管理するかではなく、インターネット経由で機能を提供する形態です。 |
問題文の言い回しで注目する点
-
「材料調達から商品販売までの流れ」なので、供給の一連の流れ(サプライチェーン)が対象です。
-
「供給の最適化を目指す」とあるので、在庫・生産・物流などを含めた全体最適を目的とするSCMが該当します。
選択肢ごとの解説
- ア:不正解
ASPは、インターネット経由でアプリケーションを提供する事業者、またはその提供形態です。供給の流れ全体を管理して最適化する仕組みそのものを指しません。
- イ:不正解
CRMは、顧客情報や購買履歴などを管理し、顧客との関係を維持、向上させるための考え方や仕組みです。材料調達から販売までの供給の流れ全体の管理が主題ではありません。
- ウ:不正解
ERP(Enterprise Resource Planning)は、企業の経営資源を統合的に管理する考え方、またはそれを実現するシステムです。企業全体の基幹業務を統合する点が中心であり、供給の最適化に特化した概念としてはSCMが該当します。
- エ:正解
SCMは、材料調達から生産、在庫、物流、販売までの供給の流れを一括で管理し、欠品や過剰在庫を抑えるなど全体を最適化するための考え方・仕組みです。問題文の内容に一致します。
まとめ
材料調達から製造、流通、販売までの一連の流れを一括で管理し、在庫や納期などを調整して供給を最適化するのはSCMです。SCMはサプライチェーン全体を対象に、需要と供給のバランスを整えることを目的とします。
ストラテジ系 > 経営戦略 > 経営戦略マネジメント
ASPは、インターネット経由でアプリケーションを提供する事業者、またはその提供形態です。供給の流れ全体を管理して最適化する仕組みそのものを指しません。
CRMは、顧客情報や購買履歴などを管理し、顧客との関係を維持、向上させるための考え方や仕組みです。材料調達から販売までの供給の流れ全体の管理が主題ではありません。
ERP(Enterprise Resource Planning)は、企業の経営資源を統合的に管理する考え方、またはそれを実現するシステムです。企業全体の基幹業務を統合する点が中心であり、供給の最適化に特化した概念としてはSCMが該当します。
SCMは、材料調達から生産、在庫、物流、販売までの供給の流れを一括で管理し、欠品や過剰在庫を抑えるなど全体を最適化するための考え方・仕組みです。問題文の内容に一致します。